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《ふしぎ工房症候群 妹の遺言》7


ふしぎ工房症候群 

妹の遺言 


CAST:岸尾大辅


 8.ふしぎ工房


僕は慌てて岸に戻った、ずぶ濡れの妹を芝に横たえて、人口呼吸をした。げぼと水を吐き、ううと苦しそうに呻いた、僕は妹に覆い被さると、号泣した。許してくれ、馬鹿な兄ちゃんを許してくれ、本当に何も分かってないこの愚かな兄ちゃんを許してくれ、妹に被されていると、体温が急激に低下しているのが分かった、唇が紫色で全身ががたがたと震えている。まずい、妹を抱えると僕は走り出した、病院に、どこか病院に連れて行かなければ、一刻も早く、どこか、どこか。公園を飛び出したが、視界の中にそれらしき建物は見当たらない、もう通りには人の姿も見当たらない、無我夢中で駆け出した、誰か、助けてくれ!どこを走っているのか、見当さえつかない、闇雲に走っているだけに過ぎない、病院じゃなくても、どこか家に飛び込んで、助けを求めるんだ、ようやくそれに気づいたときに、目の前に扉の開いたままになった木戸を見つけた。妹を抱えて、そこに転がり込んだ、中がどうなっているか、探る余裕もない、とにかく叫んだ。お願いです、妹を助けてください、奥でがったと椅子から人が立ち上がる音がした。どうしたのかな、老人の声だった。妹が、妹が、僕のせいで、もう声にならなかった、ずぶ濡れになって、嗚咽する僕とぐったりした妹の様子を見て、老人の目つきが変わった。早くここを出て、前の家に助けを求めなさい。救急車を呼んでください、早く。早くしなさい!追い立てられるように外に飛び出した、すると黒猫が脇から飛び出してきて、前を走った。目の前にある家の門に飛びつくと、激しく泣いた、その後に続いて僕も呼び鈴を何度も鳴らしながら叫んだ、助けて、助けてください。すると中から老夫婦が顔を出した、二人は僕たちの姿を見るなり、慌てて中に引き入れてくれた。婦人が毛布に包んでくれ、その間主人が救急車を手配してくれた。妹は急性肺炎を起こしていて、もう少しで手遅れになるところだったと病院で聞かされた、妹は助かった。

 

08-ふしぎ工房


  我慌忙回到岸边,让全身湿透的妹妹躺在沙滩上,做了人工呼吸,妹妹把水吐了出来痛苦地呻吟着。抱着妹妹,我号啕大哭,“原谅我,原谅我这个笨蛋哥哥,我真的什么都不懂,原谅这样没用的哥哥吧。”紧贴着妹妹发现她的体温在急速下降,嘴唇是紫色的,全身都在发抖。“糟糕”抱着妹妹,我跑了起来,医院,必须带她去哪个医院,早片刻也好,哪里,哪里……我跑出了公园,可是视野可及的地方找不到像医院的建筑。路上也已经看不到行人了。我不顾一切地跑出去,“谁来救救我们!”


  已经来不及思考应该往哪里去,只是一味地在夜色中奔跑。即使没有医院也要找到一家人家进去寻求帮助,终于想到这里的时候,发现眼前有一扇开着的木门。我抱着妹妹,跌跌撞撞地冲了进去,已经没有空闲细看房子里面的状况,大声叫喊着:“拜托了,请救救我妹妹!”从里面传来“嘎~”的一声,有人从椅子上站了起来,“怎么了?”一个老人的声音问道。“妹妹,妹妹因为我……”我已经泣不成声了。看着全身湿透的我和虚弱的妹妹,老人的眼神变了,“快点从这里出去,到前面的房子里求助。”“请帮我叫救护车,快点。”“快点去!”


  好像被赶出去一般,我跑了出去,这时一只黑猫从旁边跳出来,往前面跑去。来到前面的房子,朝门口扑过去,大声叫着。接着,我不停摁着门铃喊:“救救我们,请救救我们!”从里面走出来一对老夫妇,两人看到我们的情形就赶紧让我们进去了。老妇人用毛巾把我们裹起来,这个时候他丈夫为我们叫了救护车。

  后来医生对我说妹妹患了急性肺炎,差点就来不急了。妹妹终于得救了。