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《ふしぎ工房症候群 妹の遺言》4

ふしぎ工房症候群 

妹の遺言 


CAST:岸尾大辅


5.非行


     しかし、この事件がその後の僕を変えた、暴力が金を生むということに僕は気づいてしまったのだ。実はあの屋上の乱闘の際、誰にも言ってないことがある、連中が倒れている中、最初に笑ったやつに近づいた僕は、その脇腹に蹴りを入れた、ううと呻いて蹲ったやつは、必死に僕に許しを求めた。これで、勘弁してくれ、やつの手には財布が握られていた、どうせ人から巻き上げたものに違いないと、躊躇なくそれを受け取った僕は、中の札を抜き取って、やつに投げ返した。その時に教師の怒鳴り声が聞こえたのである。僕はあわてて札をズボンの後ろポケットに押し込んだ。連中は喫煙と暴力沙汰の常習犯として、目を付けられていたから、一緒に問題を起こしたとして僕も同様に自宅謹慎となった。だが、この謹慎が問題だった、一日中あの家にいられるはずがない、それに登校しなければ、妹に怪しまれてしまう、それだけは絶対に避けなければ。朝は妹とともに登校し、帰りも一緒に下校する、その日課は守った。問題はその間だった、時間はたっぷりある、僕は当てもなく繁華街をうろついた、そこでばったり出会ったのが、あの不良どもだったのである。連中は相変わらずのメンバーで、たむろしていたが、僕の姿を発見すると、目をそむけて、そそくさと立ち去ろうとした、それを僕は呼び止めた。ちょっと話したいことがある、連中は少し様子の違う僕に目を見張った。喝あげ、引ったくり、置き引き、万引き、すり、金を得られる悪いことはすべてやった。いつしか僕は連中のリーダーとなった、その金で妹にお菓子を買い、鱈腹飯を食わせてやった、小学校は私服登校だから、いつもぼろぼろの同じ服を着ていた妹に新しい服を買ってやった、ランドセルも新調した、靴も買え変えた。妹はその度に無邪気に喜び僕に抱きついた。妹の笑顔を見るのが好きだった、お兄ちゃんありがとう~て言われるのが好きだった。その一方で心が痛んだ、ごめん、本当は兄ちゃん悪いことをしてるんだ、だからお金持ってるんだ、本当にごめん。いつも心の中で妹に詫びた、それだけに悪いことをしている自分を知られたくない。補導されたり、警察に捕まるようなどっちは絶対に踏んではならない。特におじおばの口は封じなければならない、僕はやつらに徹底的に脅した、一度妹が学校に行っている時に、家の中でめちゃめちゃに暴れ、家具を壊しまくった、おばは悲鳴を上げて蹲った、怒って殴りかかってきたおじを叩きのめした。もはや僕のほうが体力的にも勝っていることを知らしめるためだ。俺をこんなふうにしたのは、お前らだからな。僕はそう言って条件を示した、二度と家では暴れない、その代わりに、妹に優しくすることを、そして妹に僕のことをばらさないことを、僕はおじの襟首を掴んでいた、もし妹言ったら、お前らを殺す。それからの僕は有頂天だった、もう何も怖いものはない、ただ慎重にことを運ぶだけだ、仲間にはできるだけ学校で問題を起こさないよう指示した、普通の生徒装えと、その分外では好き勝手やる。綿密に計算して、しくじることのないように、そして、手に入れた金で遊ぶ、厳しい規律も科した、たとえつかまっても、決してほかの仲間のことは口外しないこと、守れない者には制裁を加える、見せしめもやった、そして僕に逆らう者はいなくなった。最初は妹のためだった、妹と自分のためだった、それがいつしか自分のエゴのためだけになっていることに僕は気づいていなかった。妹の送り迎えは仲間にさせた、苛められてないかの見張りもさせた、必要と思うものは何でも買い与えた、その分僕は家に帰る日が少なくなった、おじおばが約束を守っていることに安心して、そして、妹から笑顔は消えた。

 

05-非行


   然而,这件事改变了当时的我,我发现了暴力可以换来钱。实际上,在屋顶打成一团的时候,发生了一件我对谁都没有说的事。在倒下的不良少年中间,我走向了第一个嘲笑我的人,在他的侧腹上踢了一脚,疼得呻吟出声的这家伙,不停地向我求饶,“到此为止,饶了我吧。”他的手里捏着钱包。想着反正也是他从别人那里勒索来的,踌躇着接过来的我,把里面的钞票拿走,扔还给了他。正是在那个时候听到了老师的叫喊声。我慌忙把钞票塞进了裤子后面的口袋里。这群人是吸烟和暴力事件的惯犯,而我也因为一起犯事,被关了禁闭。


  然而,这个禁闭正是问题所在,不可能一整天呆在那个家里,而且,不去学校的话会被妹妹怀疑。这一点是必须避免的。早上和妹妹一起上学,晚上去接她,这样的日程没有变,问题是这当中的时间。时间太充裕了,我漫无目的地徘徊在繁华街道上,意外地遇到了那群不良少年。团伙中的成员没有变化聚集在一起,一看到我,就把视线移开,匆匆忙忙的想要离开。我叫住了他们,“有点事想跟你们说。”不良少年瞠目结舌地看着与平时样子有些不同的我。


   敲诈,抢夺,调包,偷盗,扒窃,能赚钱的坏事我全都做了。不知什么时候,我变成了团伙的头目。用得来的钱给妹妹买了点心,让她吃上了饱饭。小学没有制服,妹妹总是穿着破旧的同样的衣服上学,我给她买了新衣服。她也长高了,鞋子也买了新的。妹妹每次都单纯地高兴地抱着我。我喜欢看妹妹的笑脸,喜欢听她说“哥哥,谢谢!”然而,我的心在抽痛,对不起,其实哥哥是在做坏事,所以才会有钱的。真的对不起。总是在心里对妹妹道歉。


    不想让妹妹知道做坏事的自己,被收容教育,或者被警察抓住的差错,绝对不能允许。特别是必须先去封住伯父伯母的口。我着实恐吓了他们,有一次趁妹妹去学校的时候把家里弄的乱七八糟,不停地毁坏家具,伯母叫苦不迭地蹲在地上,我狠狠地修理了生气而想要打我的伯父,这是为了向他们说明在体力上已经是我占优势了。“把我变成这样的是你们啊!”我这样说着向他们提出了条件。我不在家里乱来,相对的要他们好好对待妹妹,以及不向妹妹透露我的事情。我抓住伯父的后颈,说道:“要是对妹妹说了,就杀了你们两个!”


    在那以后的我,高兴得忘乎所以了,已经没有什么可怕的了,只是要慎重行事。指示同伴尽可能不在学校闹事,假装成一般的学生,在外面让他们为所欲为,为了防止失败,进行严密的计算,然后用入手的钱找乐子。还制定了严格的纪律,即使被抓住了也不能泄露其他同伴。不能遵守的家伙就让他尝点颜色,也做过杀一儆百的事。此后再也没有人反抗我了。最初是为了妹妹,为了妹妹和自己,然而我没有察觉到不知什么时候变成为了满足自己的私心。我让兄弟们负责接送妹妹,还让他们看好妹妹有没有被欺负,觉得有必要的东西什么都买给她,与此同时,我回家的日子越来越少了,因为伯父伯母守口如瓶而安心,然而妹妹的笑容却消失了。