ふしぎ工房症候群 ひとりぼっちの誕生日 10
ふしぎ工房症候群
《ひとりぼっちの誕生日 》
CAST:樱井孝宏
11.epilogue
玄関を飛び出した僕は、ふっとポストーから覗く一通の白い封筒に気づいた。彼女からの手紙かと思ったら、表書きに『請求書』と書いてある。差出人は『不思議工房』となっていた。封を開けると、そこには次のような文言(もんごん)が記(しる)されていた
『あなたの幸せをお届けします、あなたは人の役に立って生きなさい。それを代償として、生涯払い続けられるようご請求申し上げます。
--ふしぎ工房』
外はもうすっかり夜が明けていた。すがすがしい青空が目の前に広がっている。僕はその封筒を胸ポケットに大事にしまうと、世界に向けて、新たな第一歩を踏み出した。それから僕は、何度か彼女を誘ってふしぎ工房を探してみたが、二度とあの看板を見つけることはできなかった。
11.尾声
我飞奔向玄关,忽然看了一眼口袋,注意到了里面的那个白信封。还以为是女友的信。信封上写着‘订货单’,发信人:‘不思议工房’。我打开信封一看,里面注着下列文字:
‘在此为您送上幸福,请成为有用之才。这将作为您幸福的代价,并请终生履行。’
--不思议工房
屋外已是黎明,清爽地蓝天展现在我眼前。我把那封信珍藏在胸口的口袋里。向世界迈出了全新的第一步!
在此之后,我曾叫上女友好几次去试着寻找不思议工房。但再也没有看到那块牌匾。