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《ふしぎ工房症候群 ひとりぼっちの誕生日》8


ふしぎ工房症候群 

ひとりぼっちの誕生日 


CAST:樱井孝宏


        09. 騙された?


             はっと気づくと、そこは最初に入ったショットバーのカウンターだった。あわてて辺りを見回すが、あの男の姿は見えない。目の前にマスターがいるだけだ。 

            「あれ?いつの間にか、僕は寝ってしまっていたのか?」 

            恐る恐るマスターに尋ねてみた

            「あの、先まで隣にいた男の客は?」

            すると、マスターが怪訝そうな顔をした。

            「何を言っているんですか?今夜のお客さんはあなた一人だけですよ。それより、そろそろ弊店時間なんですが~」 

            店を出て歩き出した僕は、それでもなんだか納得できない気分だった。おかしい、僕は夢でも見ていたのか?それにしては、あまりにリアルな夢だ。生々しい感触だって残っている。脇腹(わきばら)に手を当ててみると、ずきっと痛みが走った。やっぱり夢なんかじゃない、これはあの男に蹴られたせいだ。きっと気を失った僕をあの店まで運んできた違いない。警察ざたになることを恐れて、マスターと共謀(きょうぼう)して、僕を嵌めやがたんだ。 


            「くそっ!何ってやつだ!」 

            明日になったら、あの店にもう一度行って、どこのどいつが調べやがってやる!絶対に許せないぞ!そこまで考えて、僕はあることに気づいて、ふと足を止めた。待てよ、あいつ、どんな顔をしてだっけ?あれだけながくいたのにあいつの顔が思い出せない。それじゃ、見つけられないじゃないか?顔が分からなければ、惚けられて、おしまいだ。そんな馬鹿な、なぜ思い出せないんだ!暫く考えみたが、どうしてもはっきりしない。もしかしたら、本当に夢でも見ていたのではないかという気さえしてくる。 


            「そんな馬鹿な!」 

            僕は独り言を言って、今日のところは考えのをやめることにした。少し酔いが回っているだけだ。明日になれば思い出せるだろう。そう自分に言い聞かせて、家を急ぐことにした。明日からの仕事に、どう取り組めば分からなかったが、とにかく疲れていて眠かった。


            09 被骗? 

             

            我突然惊醒,这里是第一家shot-bar的柜台。急忙环顾四周但却看不到那个男人的身影。眼前只有老板一个人。嗯?我不知不觉地睡着了吗?我小心翼翼地问老板: 


            “请问。刚才一直在我旁边的男人去哪了?”

            老板诧异地看着我: 

            “您说什么?今晚的客人就您一个啊。而且我们这就要关门了……”

            我走出酒吧,还是感觉解释不通,奇怪!难道是我做梦吗?但那梦也太真实了,留下的触觉也栩栩如生。我用手一碰侧肋一阵疼痛,果然不是梦!是被那个男人踢的!肯定是他把昏厥的我抬到了那间店里,因为怕被惹上警察,就和老板合谋一起骗了我。可恶!什么人啊!等到明天我再去那家店,调查清楚那家伙的底细。一定不能放过他。想到这我突然想到一件事,停住了脚步。 


            “等一下,那家伙长什么样来的?跟他相处了那么长时间却想不起他的脸。这不没法找了吗!没记住对方的长相,他不承认也没辙,我怎吗这么笨就是想不起来呢!想了好一会儿可就是记不清。甚至我觉得这会不会真的是梦! 


            “这怎么可能!”

            我自言自语。今天什么都不要想了。只是有点醉而已,到了明天就会想起来的。我这么安慰自己,急忙回到了家。还没想好明天怎么跟同事交涉,总之今天是太累了,于是去睡了。