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《ふしぎ工房症候群 ひとりぼっちの誕生日》4


ふしぎ工房症候群 

ひとりぼっちの誕生日 


CAST:樱井孝宏


05. 絶望


さぞかしい絶望的な顔をしているのだろう。ふらふらと歩く僕をすれ違う容赦なく突き刺す。不意に声をかけられた。

「よ、久しぶり」といて近づいていく男は見覚えがある顔だった。

「お前は~?」

大学の同期だったやつだ。すぐに顔の赤くなる対人恐怖症、いや、女性恐怖症だったか。とにかく無視ずに走る。見ていていらいらするやつだったことを覚えている。だが、今目の前に立っている男が、およそそんな記憶とは無縁だ、あわやかな人間だった。隣にマタニキーを着て女性が連れている。見るからに幸せそうな新婚カップルだ。こいつ本当にあいつなのか?女性恐怖症じゃなかったのか?じろじろ見る僕の視線に答えるように、彼は笑っていた。 


「自分達は結婚したんだ」と。

「へえ、お前女性恐怖症じゃなかったっけ。」

皮肉をたっぷりと込めて、隣の妻も聞こえるように言ってやった。そういえば学生時代、ずいぶんとこいつをからかったことを思い出した。しかし、彼は妻と顔を合わせるなり、くっすりと笑った。おまけに   


「お前、辛そうだな」と言いやがった。僕はきれた。 

「何だ、お前にそんなことを言う筋合いはない。落ちこぼれたのお前なんかに。」 

彼はやれやれといった顔をして、こちらが聞き持ちもない、自分達の話を始めた。 

「僕たちは不思議工房で出会い、幸せになった。今は何もかも充実にしている、お前も頑張れよ。」 

そう言い残して、僕を背を向けした。屈辱だった。悔しさに血管が切れそうな思いだったが、一方で、彼が言った不思議工房という言葉が気になっていた。結婚相談所かお見合いサークルかなにかが。それにしても、よくあの女性恐怖症が治ったもんだ。ふ、 


「幸せになってよかったなあ。」 

捨て台詞のような独り言を吐き、僕もその場を離れた。夜の祝賀会がなくなってしまったが、かっといて、彼女に頭を下げるのが御免だ。どいつもこいつも胸くそが悪い。まだこんな時間か。くそ!パチンコでもして、憂さを晴らすか。店内は略満席だった。タバコの煙で、視界が霞む。何とか開いている台を見つけて、打ち始めたが。まったく球が入られない。パチスロをやって見たが、数字なんか揃いやしない。向きになってやていたが、ふと、吾身の情けなさに嫌気が差した。どうして僕は朝からだいにしがみついているような連中と一緒になってパチンコなんかやってなければならないんだ?くだらないたらありゃしない。 


「面白くない!」 

店を出ると、ようやく夕暮れに指しかかったところだった。持て余したことがないから、こういう時、何をしていいかよく分からない。酒でも飲んで帰るか。吐き捨てるように言って、目の前の赤提灯暖簾(のれん)をくぐった。 


「いらっしゃい!」 

店の主人の勢いが癇に障る。時間が早いのせいか、店内には他の客の姿がない。適当なテーブル席を選んで、どっかと腰を下ろしビールを頼んだ。酒はずんぶん鍛えた、少々だったら正気を失うことはない。しかし、この日はそれがかえって徒になった。いくら飲んでも酔えないのである。 


「くそ!」 

赤提灯(あかちょうちん)をでたが今度は行く先に困った。馴染(なじみ)の店にいくてもあるが、会社の経費ならいざ知らず、自分の金を使うのはばかばかしい。それでなくても、今の自分の姿を顔を見知りの前にさらすなんで、まっぴらだ。当てもなく歩いていた。歩いてみたところで、なにもない。ただ、いつもの町の風景があるだけだ。 


「帰ろう。」 

諦めて、家の方向に足を向けると、奇妙な看板が目に入った。戸板に筆で殴り書いたような文字を見て僕は「あ」っとこえを上げた。 

「不思議工房」と書かれている。とっさに、同期の彼の言葉を思い出した。「僕たちは不思議工房で出会って、幸せになった。」ちょっと興味を持った。何とか道場のような看板と古びた家、およそ近所の学習塾にしか見えない「不思議工房」はきっとお見合い塾みたいなものだろうと思った。


05. 绝望 

             

想必我的表情很绝望吧。路人交错的视线无情地刺向蹒跚地走在大街上的我。 

忽然有人跟我打招呼。一边说着: 

“呦,好久不见。”

 这一边走向我的这个男人有些眼熟。 

“你是?”

是大学时的同学,他患有一见人就脸红的对人恐惧证,不!应该说是女性恐惧症。我还是装作没看见吧,我记得他被人看着就会情绪不安。但是现在站在我眼前的这个男人,全然与我记忆中的不同,是个开朗的人。旁边带着一个穿着孕妇装的女人。一看就知道是那种幸福的新婚夫妇。这人真的是那家伙吗?他不是患有女性恐惧症吗?他笑了。像是回敬我直勾勾盯着他的视线似的。说: 


“我们结婚了。”

“啊?你不是有女性恐惧症吗。”

我满含讽刺、成心让他旁边的妻子也能听见的说给他听。 

想起来在上学的时候曾经常取笑他。 

但是他俩互望,甜甜地一笑。 

还附带着句: 

“你看起来很辛苦啊”

我火了。 

“什么!象你这种差等生,说得着我嘛!”

他失望的感叹了一声气,听都不听我的话,说起了他们俩人的事儿来: 

“我们是通过‘不思议工房’认识,并得到幸福的。现在一切都过得很充实,你也加油吧。”

扔下这句话就转身走了。让我感觉很屈辱。气愤像要冲破血管一样,但回头一想,对他说的‘不思议工房’很是在意。是婚姻介绍所、相亲活动什么的吗?即使是那样,他的女性恐惧症还真给治好了。 


“哼,那还真得恭喜你们了”

我冒出一句略带讽刺的自言自语后,也走开了。 

晚上的庆功宴没有了,我勃然大怒,我才不想回去找她。每个人都让我不愉快。 

才这点儿阿,可恶,去玩会儿小钢珠,转换一下心情吧。 

店里几乎坐满了人,因为有烟视线很模糊。总算找了台空着的机子开始打了起来。 

球就是不进,试着玩了完老虎机,数字不一样还是不一样。想认真玩,突然觉得自己怎末这么丢人啊,自己都讨厌起自己了。为什么大白天的非跟这些人混在一起玩什么小钢珠阿!我怎吗这么无聊阿! 


“真没意思!”

走出小钢珠店终于到了黄昏时分。 

没有过需要打法时间的时候。所以在这种时候不知道该怎么办。喝喝酒然后回家吧!我淡淡地说着掀起了眼前小店的门帘。 

“欢迎光临!”

老板的这种气势让我不爽,是时间很早吗?店里除了我没有别的客人。我找了个适合的圆桌座位“磅”地一下瘫在了上面,然后叫了酒。我的酒量还算不错,适当喝一点根本没事儿。但是现在反而变成了致命伤。怎么喝都不醉。 


“见鬼!”

我走出了店门。这回真不知道该去哪了。倒是可以去我常去的店,但公司的经费还行,用自己的钱那是傻子。就算不花自己的钱,我也绝对不要让熟人看到我这副样子。我漫无目的地走着。走过的地方什么都没有,有的只是如同往常的城市景象。 


“回家吧。”

我灰头土脸的正要往家的方向走,一块奇怪的牌匾映入了我的眼帘。看见匾上的字像是用草书写着: 

我“啊”的一声叫了出来。 

上面写的是: 

‘不思议工房’! 

瞬间想起了那个同学的话: 

“我们是通过‘不思议工房’认识,并得到幸福的。”

我有点感兴趣了。像是什么道场一样的牌匾和古老的房子。给我感觉像是这一代的私塾,我想‘不思议工房’肯定是相亲会一样的地方。