《いま、会いにゆきます》台本 11
いま、会いにゆきます
CAST
秋穂巧 ……石田彰
秋穂澪 ……平野绫
秋穂佑司……绪方恵美
ノンブル老师……纳谷六朗
永濑……田中久美
越智绫香……水谷启子
11. エピローグ
秋穂巧:雨の季節にやってきた澪、たった六週間で彼女は旅立ってしまった。あの日からもう二週間が過ぎ、外は太陽が大威張りをしている、僕たちは澪がいなかった頃の日常に戻った。
秋穂佑司:「巧君、帰りに夕食の材料を買ってきて、今日は野菜炒めにしようよ。」
秋穂巧:「分かった。」
秋穂巧:僕らは二人だけでもずぶん頑張ってやっていた。佑司は澪から施された技術をしっかり継承し、しかも研きをかけている。以前よりずっと頼れるパートナーになっていた。
秋穂佑司:「じゃ、僕学校に行ってくるね。」
秋穂巧:「いってらっしゃい。」
秋穂巧:僕は今日仕事を休んだ。先日お見舞いに行った時、ノンブル先生から渡された、澪からの手紙と向き合うために。
秋穂巧&秋穂澪:巧君、お元気ですか?体は大丈夫ですか?三日後に病院に入院することが決まったので、まだ自由に動けるうちに、この手紙を書くことにしました。
秋穂澪:今、あなたは仕事に行っています。あと一時間ほどで、佑司が幼稚園から帰ってきます。書き上げたら、夕食の材料を買いに出た帰りに、ノンブル先生にこの手紙を託すつもりです。一年後、雨の季節が終わったら、あなたに渡してくださいと申し添えて、その時、私があなたの隣にいないことを私は知っています。私の幽霊はもうアーカイブ星に帰ってゆきましたか?驚いた?私に予知能力があったことを、あなたは知らなかったのでは?嘘よ、冗談です。生真面目で優等生な私だって、冗談は言います。そして、これから書くことが本当のことです。あるいは、あなたはこの真実に、もっと驚くかもしれません。でも、これは紛れもなく、本当のことです。私の身に起こった真実なのです。そのすべてをあなたに知ってもらうには、二十歳だった頃の私たちの話から、語り始めなくてはなりません。いい?ちゃんと読んでくださいね。
そう、先ず最初にあなたの手紙のこと。思えばあれがあなたからもらった最後の手紙になりました。「のっぴきならない事情でもう手紙が書けません。さようなら」って。あなたは私に黒いボールペンの文字で告げていました。ほんの三行の言葉でした。たったそれだけで、私たちのお付き合いは終わってしまうの。のっぴきならない事情ってなんなんでしょう?私はその短い手紙を幾度も読み返しました。そして、その度に泣きました。そんな私にできることは、ただ、あなたに手紙を書き続けることだけでした。口の歯に上った問い掛けを飲み込み、あなたからの拒絶に気づかない振りをして、当たり障りのない日常を書き綴って送ること。まるで遠い星に呼びかけているような孤独な作業でした。そして、そんな苦しさに耐えきれなくなって、ついにあの日、私はアルバイト先のあなたに会いに行きました。私にとっての精一杯の勇気でした。そこで、あなたから告げられた言葉、いつか会えるといいねってあなたは言いました。その後です。あなたはお互い結婚していたりしてねって言ったの。覚えてる?私は自分の足元がすべて崩れてなくなってしまったような気持ちになりました。あなたはそうやって冷たい言葉を口にすることで、私があなたから離れていくんだって、そう思ったのよね。でも、あなたは分かっていなかった。私はあなたが思っている以上に憂鬱の効かない人間で、杓子定規にしかものを考えられない人間なの。一度好きになった人を簡単に忘れられたり、嫌いになったりはできないの。私は生涯で、ただ一度の恋をするように神様から創られてしまったんです。だから私はあなたを思いながら、それからの日々を暮らしていくしかなかった。「きっと何か理由があるんだ」そう思うことで僅かな望みを繋いで。
それから、一年の月日が流れて、やがてあの運命の日が来ました、それは6月の雨の日。私は仕事からの帰りに自転車に乗っていて、家の近くの県道で車に撥ねられました。大した事故ではなかった。自転車が倒れ、私は転んだけれど、外傷は見当たらなかった。すぐに立ち上がり何歩か歩いたところで、私は意識を失いました。そうすると次の場面はこうなるの。
(秋穂佑司:ママ ママ。
秋穂巧:澪。
秋穂澪:澪?これが私の名前なの?
秋穂巧:覚えてないの?
秋穂澪:そうみたい。。。私何も覚えてないの)
気づくと私は雨の中、工場の跡地に蹲っていた。分かってもらいましたか?それが私がずっとあなたに隠していた秘密です。私は二十一歳の夏に車に撥ねられ、八年後の世界に飛んだの。
ジャンプ。新体操をしていた私が一番得意だったもの。それにしても、ずいぶんと遠くまで飛んだものです。今手紙を読んでいるあなたにして見れば、ほんの少し前の話になるんでしょうね。後からの検査で、頭に小さな内出血が見つかったって、お医者様から言われました。記憶をすっかり失っていたのも、そのせいかなぁと思う時もあります。けれど、私はこういう風にも考えるんです、人の心は時を超えることに耐えられなくて、一時的に記憶を失うことで、正気を保とうとするんじゃないかって、だって、もし記憶があったら、私はものすごく混乱していたと思うから。そしてまた元の世界に戻った時も、私は記憶を失っていました、あなたや佑司と一緒に暮らした六週間の記憶を。
すべての記憶を取り戻したのは、その二ヶ月後でした。今こうやってあの時のことを思い起こしながら書いていても、やっぱり人の運命を操ろうとする意志の存在を感じずにはいられません。あの六週間は私のその後の人生を描いていたのだから 。
それにしても、私が出会ったあなたたちは、なんだかものすごいことになっていたわよね。散々散らかり、汚れたままになった部屋で暮らしていたあなたと佑司。食べ零しの染みが付いたままの服を着て、ぼさぼさに伸びていた二人の髪、佑司は一年分の耳垢を溜め込んでいたわ。 ふと、それがこれから先のあなたたちの姿だと思うとすごく心配になります。でも、大丈夫よね?きっとあなたたちは立ち直ってくれる。私がいなくても、二人協力して、しっかりと生きて行ってくれる、そう信じています。
あの時、私はあなたの発作にものすごくショックを受けました。今では慣れたけど、あの時は初めだったから。あなたに解熱剤を飲まないようにって言い聞かせていたのに、きっと忘れてしまったのね。歴史は変えられないっていう、あの約束ごとのせいなのかしら。それにしても、奇妙な話よね。二十一歳の私は二十九歳のあなたに初めて抱かれ、そして、その二ヶ月後に私はまたあなたに抱かれたの。
先を続けます。あなたたちとあの場所でお別れした後、私はまた自分のいた時代に帰りました。私はすべての記憶を失ってしまいました。あなたたちと過ごした六週間の記憶も、やっぱり無くしていたの。自分が誰かも分からず、ただ、ぼんやりと病院の天井を眺めながら時間だけが過ぎてゆく日々を過ごし。やがて、一月を過ぎた頃から、少しずつ記憶は蘇ってきました。あなたとの口付け、森の散歩、私の子供だという美しい男の子。二人で抱き合った時に感じた胸の高鳴り。そして、何よりも感じていたのは一つ一つの記憶があまりにもリアルで強い力で私の感情に働きかけていたこと。あの喜びは本当のこと、別離の不安、悲しみ、君を幸せにしてあげたかったと言った時のあなたの悲しそうな瞳。私は何度も心の中であの日々を反芻していくうちに、きっとこれは真実なんだ、八年後に私はジャンプして、また戻ってきたんだって思うようになりました。だから、退院して、体が元どおりに動くようになると、真っ先に私はあなたの家に電話をかけました。あの時あなたの声は不安そうだった。だから、わたしは言ったの、「大丈夫。大丈夫、私たちは大丈夫だから」って。あの湖の町でも、私はやっぱりあなたに「大丈夫」って言いました。この言葉によって、あなたが私との結婚を決意するのだと知りながら、後であなたから聞かされた時に、私は覚えていないって答えたけど、それは嘘です。本当はちゃんと覚えていました、だってあの言葉こそが実は私からあなたへのプロポーズだったのですから。
それからの日々にも私にとってはいろいろな日々の再会は待っていました。ノンブル先生にもまた会うことができました。佑司が生まれ、時は穏やかに過ぎていきました。この頃になると、あの六週間の日々はずいぶん遠いものになっていました。記憶は朧で、やっぱりあれは私が見た幻想だったのではないだろうか、そう思う時もありました。もしかしたら、私は二十八歳の壁を越えて、その先まで生きられるかもしれない。それでもやっぱりその時は来てしまいましたね。定められた明日から逃れることはできないようです。私があなたにこのことを黙っていた理由はもうきっと分かってくれていると思います。あなたには辛い未来が待っていることを知って欲しくなかった。普通の夫婦のように、未来を信じて微笑みながら暮らして生きたかったから。それに、こんな風にも考えていました。もし、自分が語って聞かせた幸せな日々の話が私にあの日の電話を決意させたのだと知ったら、あなたはどう思うだろう?どうするだろう?だから、やっぱり黙っていくことにします。だって、あなたと一緒になれないのはいやだから。佑司と出会えなかった人生なんて、いやだから。私は知ってしまった、あなたたちと出会ってしまった、その思い出を胸に抱いたまま、別の人生を生きることはできない。あなたと結婚して佑司を産もう、あなたと私の坊やをこの世界に迎えよう。そして、幸せな日々の記憶を胸に微笑みながら去っていこう。私はそう心に決めて電車から下りることなく、あなたのもとに向かったのでした。もっと行きたいと思う気持ちはあります。これから私の身に起きることを思うと、怖くてどうしようもなくなる時があります。佑司は素敵な男の子に成長していく姿を見ることができずに、とても残念にも思います。でも、私が選んだ人生です。だから。。。
もうすぐ佑司が帰ってくる時間です。お迎えに行かなくちゃ。そして、お買い物に行って、あなたたちの夜ご飯の準備をします。今夜は佑司の大好きなカレーです。もう私があなたたちに食事を作ってあげられるのも、あと僅かとなりました。もっともっと美味しいものをたくさん作ってあげたかったんだけど、ごめんね、もうできないの。
さあ、これで終わりにします。あなたへの思いはどれほど筆を尽くしても語りきれるものではありません、あなたと過ごした十四年間は本当に楽しかった。どこかに旅することができなくだって、ビルの上から夜景を見ることができなくだって、私はあなたの隣にいられるだけで幸せでした。私は一足先にアーカイブ星に行っています。いつかまたそこで会いましょう。私の隣はちゃんとあげておくから。じゃあ、くれぐれも体には気をつけてね、佑司をよろしくお願いね。本当にありがとう!愛しています!心から。。。さようなら。。。
秋穂澪:「澪ってそれが私の名前なの?」
秋穂巧:「そうだよ。それが君の名前だ。世界でたった一人の僕が心から愛した妻の名前だよ。さようなら。澪。」
ドラマCD:今、会いにゆきます。
原作:市川拓司
脚本:白滝由裕,保志彼方
出演:
秋穂巧 石田彰
秋穂澪 平野綾
秋穂佑司 緒方恵美
ノンブル先生 納谷六郎
永瀬さん たなか久美
越智綾香 水谷啓子
以上の出演で送りいたしました。
秋穂巧:封筒にはもう一枚ダイアリーから切り取られた一ページが入っていた。日付は八月十五日。
秋穂澪:「時間になりました、もう行かなくちゃ。湖の駅できっとあの人は私を待っています。私の素敵な未来を携えて、待っててくださいね、私の坊やたち。今、会いにゆきます。」
11. エピローグ
秋穗巧(独白):随雨季共同到来的澪,度过短短六周后再度踏上了旅程。那以后已经过去了两周,户外烈日高照,我们回到了以往没有澪的日常生活中。
秋穗佑司:巧君,回来的时候买一下晚餐食材,今晚吃炒菜吧。
秋穗巧:我知道了。
秋穗巧(独白):我们两人努力生活着。佑司消化了从澪那里学来的手艺,还不断地改进,成了个比过去更为可靠的搭档。
秋穗佑司:那我就去学校了。
秋穗巧:一路顺风!
秋穗巧(独白):我今天向公司请了假,为了读前几天探望ノンブル先生时他交给我的澪的信。
秋穗巧(读信):巧君,过得好吗?身体状况还好吗?两天后就要入院了,乘着现在还能自由的活动……
秋穗澪:巧君,过得好吗?身体状况还好吗?两天后就要入院了,乘着现在还能自由的活动,我写下这封信。现在你正在上班,还有一个多小时佑司就要从幼儿园回来了。写完这封信后,我准备在买晚饭食材回来的路上,将这封信交给ノンブル先生,请他在一年之后的雨季结束后交给你。我知道,那时候我已经不在你的身边了。我的幽灵是不是已经回アーカイブ星了?是不是吃了一惊?是不是不知道我还有预知能力?——骗你的,开个玩笑。就算是我这样一丝不苟的优等生也是会开玩笑的,但接下来我写的,都是千真万确的事情。或许你得知这些事后会更加吃惊,但这确实不是臆想,是真相,是发生在我身上的事实。想要向你说
明白这一切,必须要从你我二十岁时发生的事情说起不可——准备好了吗?可要好好读下去啊。
没错,首先是关于你写的信,现在想起来,那是从你那里收到的最后一封信:“因为一些不可抗拒的原因,以后无法与你继续通信了,再见了。”你用黑圆珠笔写下如此告知我的文字——只有短短三句话的信,仅仅这样,终结了我们之间的交往。“一些不可抗拒的原因”到底是什么?我翻来覆去地读着这封短短的信,不觉间哭了出来。这样的我能做到的事情,只有不断地向你写信。强吞下几乎要脱口而出的问询,装作没有察觉你的拒绝之意,不断地写下不即不离的日常生活,就像在向遥不可及的星星呼喊一般,持续着这孤独的过程;逐渐无法忍受下这份痛苦的我,终于在那一天为了见你而去了你打工的地方。对我来说那已经是鼓足了勇气的行为了。在那里,你对我说“什么时候能再见面就好了”——就在那之后,你说“那时大家一定都已经结了婚了”,你还记得吗?我简直感到自己脚下的立足之地崩溃殆尽。你吐出这样冷酷的话语,我就会从你的身边离开,你是这么想的吧。但是,那时的你并不明白,我是个比你想象中更加不懂变通、无法适应常理条规以外的东西的人,根本做不到轻易地忘记、讨厌起曾经喜欢上的人。我就是被神创造出来的,一生只会有一次真爱的类型。所以我只能思念着你度过接下来的日子。“一定是有什么理由的”,我这样一厢情愿地对自己说。
就这样经过了一年的时间,终于,命中注定的那一天来临了。那是六月的落雨之日,我骑着自行车下班回家,在靠家的地方被车撞了。并不是什么严重的事故,虽然自行车翻了,我摔了下来,却没有受外伤,很快站起来,刚试着走了几步,我就这样失去了意识。接下来的场面就是这样的:(秋穗佑司:妈妈……?)回过神来的时候,雨中,(秋穗巧:澪……)我直直站在工厂后门旁(秋穗澪:那是我的名字吗?)。你明白了吗?(秋穗巧:你不记得了吗?秋穗澪:……似乎是这样。)那就是我一直向你们隐瞒的秘密(秋穗澪:我什么都不记得了。):
我在二十一岁的夏天被车撞到,穿越到了八年后的世界。jump,这是擅长体操的我最拿手的项目——话说回来,我还真跳到了相当远的地方来了,对于现在正在读信的你来说,那只是不久前的事情吧。后来的检查中,医生说发现我脑部有轻微内出血;记忆丧失大概也是因为这个原因吧。但是我也有这么想:人的心脏无法承受穿越时空的压力,需要通过短期丧失记忆来维持理智,因为如果还留有记忆的话,我肯定非常混乱;然后回到原来的世界的时候,我再度失去了记忆——和你还有佑司一起生活了六周的记忆。
恢复了所有记忆是在那之后两个月,像现在这样回想着当时的事情写下来,不得不相信有掌控人的命运的存在,因为那六周的生活改变了我的整个人生。(秋穗澪:这是……什么?秋穗巧:什么“什么”?秋穗佑司:什么?)话说回来,我遇见的你们好像生活得很够呛啊,一盘散沙,在脏乱的家中生活,所以……你和佑司,穿着留有食物残渣的衣服,留着乱糟糟的长发,佑司耳朵里囤积这一年份的耳屎。(秋穗巧:嗯!啊……料理你还记得怎么做吗?秋穗澪:大概……应该没问题。)突然意识到这是你们以后过着的生活,便会非常的担心。但是,没关系的,你们一定会过好的,即使我不在了,你们也能协力过好接下来的日子,我这么坚信着。(秋穗巧:“对了……退烧药……”)那时候,我看到你病症发作,受到了极大的惊吓,虽然现在已经习惯了,但那时候还是第一次看到。明明被告知不能再给你喝退烧药了,但那时一定是忘记了。(秋穗澪:老公,怎么了?老公?!巧桑!巧桑!振作一点,急救车马上就会来了!)历史无法改变,是那个约束的原因吗。真的是很奇妙啊,(秋穗巧:那时候也请让我陪在你的身边吧,一定会非常幸福的……)二十一岁的我被二十九岁的你拥抱,那之后两个月我再一次被你拥抱……接下刚才的话题,与你们分别之后,我又一次回到了自己的时代,失去了所有的记忆,和你们共同生活了六周的记忆,最后果然还是失去了。自己是谁也不知道,只是呆呆的看着医院的天花板,度过感受着时间流逝的日子,一个月后,逐渐感到记忆恢复了,和你的吻、森林里的散步、还有个漂亮的儿子,拥抱彼此是感受到的胸口的鼓动,其中感受最强烈的就是,这点点滴滴的记忆实在过于真实,强烈地冲击着我的感情。那份感情是真实的,别离时的不安、悲伤,说想要让你幸福时你悲伤的眼瞳。我在心中不断反复那些天生活的过程中,逐渐相信:这一定是真的,我穿越到了八年之后再次回来了。所以出了院,身体恢复了行动能力之后,我立刻向你家打了电话。(秋穗巧:“那……有什么想要和我说的事?”)那时候你的声音听上去似乎很不安,(秋穗澪:“我
……可以去见你吗?”)所以我说了:没问题,没问题,我们一定没问题……在那湖边小镇里,我也这么对你说了没问题。明知你在这句话的推动下下了与我结婚的决心,后来你问起我的时候,我却回答了不记得那句话,那是在撒谎。其实我还清清楚楚地记着。因为实际上,那句话正是我向你发出的求婚。
接下来的日子对于我来说,也是与很多东西重逢的日子,还再次见到了ノンブル先生。佑司出生,时间静静地流逝着。经过这段时间,那六周的生活变成了十分遥远的存在。记忆朦朦胧胧,那果然那只是我看到的幻想吧,我也有这么想过。说不定我能跨越二十八岁的壁垒,在那之后继续活下去——然而,那个时刻果然还是来临了,无法逃离命中注定的劫数。
我向你隐瞒这一切的理由,相信你也明白了。我不希望你知道等待着你的未来如何艰难。想要像普通的夫妇一样相信未来,微笑着生活下去。而且我也这么想过:我所知的未来会有的幸福生活促成了我打那个电话的决意,知道了这一点你会怎么想、怎么做呢。果然还是要瞒着你,因为我不想和你分开,不想过没有遇到佑司的人生。我知道了一切,与你们相逢,心中怀有这样的记忆,我又如何能过别种人生。和你结婚、怀上佑司、将我们的孩子迎接到这个世界上,将幸福生活的回忆铭记在心里,微笑着离去——我打心底里这么决定了,所以没有下电车,而是去了你所在的地方。我还想继续活下去,想到我的生命即将终结便很害怕,害怕得不知所措。不能看着佑司成长成出色的男性是非常伤感的事,但这是我自己选择的人生,所以……很快佑司就要回来了,我得去迎接他,然后去购物,准备你们的晚饭,今晚吃佑司最喜欢吃的咖喱。我能给你们做饭的机会也所剩无几了,还想给你们做很多好吃的东西,但是对不起,做不到了……好了,就写到这里吧。用多少字都无法盛下我对你的感情。和你一起度过的十四年真的是非常开心。就算没能出去旅行,就算没能在高楼上一起看夜景,我只是待在你身边就已经十分幸福了。我要先行一步去アーカイブ星了,以后再在那里与你相见吧,我会将身边的位置留给你的,还有,注意保重身体,佑司就拜托你了,真的是非常谢谢你。我从心底爱着你……再见。
秋穗澪:澪……那就是我的名字吗?
秋穗巧:是啊,那就是你的名字,是我世界上独一无二的,深爱着的妻子的名字……再见,
澪……
(drama CD いま、会いにゆきます
原作 市川拓司
脚本 白泷由裕/保志彼方
出演 秋穗巧:石田彰 秋穗澪:平野绫 秋穗佑司:绪方惠美 ノンブル先生:纳谷六朗 永濑:田中久美 TV播报员:おちあやか)
(火车声)
秋穗巧:信封里还有一张从日报上剪下来的纸,日期是八月十五日。
秋穗澪:到时间了,再不去的话……湖边的车站,那个人一定也在等着我,携带着我美好的未来。等着我哦,我的男孩子们,现在我就去见你。